失敗しない日経先物取引

歴史的な価格高騰を受け、鉱山などの生産設備は高稼働率を維持しており、事故発生の危険は常につきまとう。 2006年もグラスベルグやチュキカマタ鉱山(チリ)で崩落事故が発生した。
豪英系BHPビリトンのエスコンディダ鉱山(同)など、鉱山労働者が労働条件の改善を求めてストを起こす例も頻発している。 投資マネーの側面からは欧米の年金基金を中心とした商品指数連動型ファンドの存在が引き続き相場を下支えする。
ヘッジファンドなどの短期資金とは異なり、買いを中心とした運用手法で長期にわたって市場に居座るのが特徴だ。 05年末時点で7百億ドル程度とされていた資金規模は、06年末には1千億ドルを超すとみられている。
相場が高止まりする中で供給不安が重なれば、投機的な買いが再び活発になるだろう。 その場合、銅は1万ドルの大台をうかがう場面もありそうだ。
世界経済が予想を上回るペースで失速すれば、非鉄相場も影響は避けられない。 需要の減退を通じて価格が急落する公算が大きい。
非鉄の需要は原油と比べてマクロ景気の動向を敏感に映す。 原油高や個人消費の減速が企業業績にも波及して米経済の減速が一段と鮮明になれば、経済成長を続けてきた中国や日欧の景気にもしわ寄せが及ぶのは必至だ。

高値による需要減退も考えられる。 06年5月に最高値を記録した時点の銅の価格は、3年前に比べておよそ5倍の水準だ。
銅製品を作る中間加工業者などが急激な原料高を転嫁しきれず、銅の調達を抑制する動きが広がる可能性がある。 負担が膨らめば、事業撤退や規模の縮小を迫られるケースも増えるとみられる。
銅と同じく電導性を持つアルミなどに需要がシフトする例も出てくるだろう。 景気減速と需要後退が重なれば、投資マネーが流出し、非鉄相場が急落するシナリオが浮上してくる。
国際商品のうち、シカゴ商品取引所(CBT)に上場されるトウモロコシなどの穀物は、06年夏はやや軟調な展開となった。 受粉期を迎える7〜8月に米中西部の産地で降雨があったことが弱材料視された。
ただ原油高を背景にガソリン代替品のエタノール向け需要が伸びたうえ、中国も輸出を停止したため、トウモロコシの下値は限られた。 穀物相場は天候の動きに左右される側面が大きいが、05年後半からは過去になかった要因が相場を動かす場面が出てきた。
原油高である。

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